朝、洗濯機をまわしていると「いってきまーす」と出ていったはずの子供がまた戻ってきた。
友達の一人が「トイレにいきたくなっちゃった」、なるほど。

トイレに1人で総勢5人の集団登校軍団のうち、友達を待つ4人が玄関の戸をあけっぱなしにして狭い土間でぼーっと立ち尽くしているので、私はサンダル履きで外に出て
「ホレホレさわってごらーん、ねこみたいだよぉ」
と、いい塩梅にふくらみはじめた、鉢植えのねこやなぎの花芽をフニフニとつまんでみせる。

『しょうがないな、おばちゃんに付き合ってあげるよ。』て感じの目で私を見つつ、興味なさげな顔で花芽に手を伸ばした1名、
「うわー、ねこみたい!!」
そして鉢植えの周りに群がる子供たち。「ふわふわー!」トイレの友達を忘れ、花芽をさわりまくる。…ふふふ、可愛い。
だからねこやなぎって言うんだよ。
触ったの、初めてなのかな?
ネコヤナギ:Salix gracilistyla Miq.
Y-List(米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」)

今年の春は、去年より少し遅いようだ。
けれど信州は南北に長いので、松本ではまだ地面がカチコチに凍っていても、南信ではもう、雪の間からフキノトウが顔を出していた。

私の今年の春一番のフキノトウは、ぜんぶ天ぷらに。片手に人盛りのフキノトウのために油を火にかける。
愛する「麦とホップ」を片手に揚げたてを口に放り込む。撮ってる場合じゃないので天ぷらの写真は無し。
フキノトウは毎回子供に不評なので、独り占めだ。ん〜、ほろりと苦い、これがたまらない。
コドモにはわからない、早春の味。
松本は3月のうちはまだ、雪が降る事がある。それも、湿った、重たいドカ雪が。
だから私はタイヤ交換も4月も半ばを過ぎてからだ。

そんな今頃、我が家の日の射さない庭の片隅で、この可愛らしい花がひっそりと顔を出してくれる。

ものぐさな私が珍しく、コンデジを持ち出して同じ花を追いかけてみた。最初の写真は3月7日。
雪がだんだんと溶けてきて、3日後の10日、寒そうに閉じてた花が開いた。

かわいいな。
きれいだな。
日当たりの悪い庭なのに、劇的には増えないものの絶えもせず、毎年出てくれるところがなんとも、けなげである。
